せい

せい
I
せい【世】
助数詞。 受け継いだ世代・地位・称号などの代数や順序を表す。

「日系三~」「チャールズ二~」

II
せい【井】
(1)いど。 い。 また, いげた。
(2)二十八宿の一。 南方の星宿。 井宿。 ちちりぼし。
III
せい【制】
(1)さだめ。 のり。 制度。 禁制。

「~をたてる」「~を犯す」

(2)勅命。 天子の命令。
~に応・ず
天子の詔に応じて詩などを作る。

「九十の算を賀して~・ずる歌とて/とはずがたり 3」

IV
せい【勢】
(1)いきおい。 力。

「声も沈んで~の無い/夢かたり(四迷)」

(2)軍勢。 兵力。

「その~五万余騎」「堤の影に~を揃へ/鉄仮面(涙香)」

V
せい【姓】
(1)その家の名。 名字(ミヨウジ)。

「母方の~を名乗る」

(2)かばね。
~を冒(オカ)・す
〔史記(衛青伝)〕
別の姓を称する。 他家を継ぐ。
VI
せい【性】
(1)生まれつきもっている性質。 生まれつき。 さが。

「人の~は善である」「習い~となる」

(2)男と女, または, めすとおすの区別。
(3)男女両性間, あるいは同性間において生じる肉体的結合への欲求や衝動。 また, それに基づく諸活動。
(4)〔gender〕
インド-ヨーロッパ語において, 名詞・代名詞・形容詞などにみられる, 男性・中性・女性などの文法上の区別。
(5)名詞の下に付いて, その性質・傾向をもっていることを表す。

「柔軟~」「植物~」「経済~」「アルカリ~」

~相(アイ)近し、習(ナラ)い相遠し
〔論語(陽貨)〕
人の性質は生まれた時にはあまり差はないが, 習慣や教育などの違いによって, 次第に差が大きくなる。
~の商品化
性交その他の性的行為, あるいは性的欲求や性的幻想をかきたてるような表現が, 商品として売買されること。
~の二重(ニジユウ)基準
男女で, 性規範が異なっていること。 同じ性的行為をしても, 男女でその評価基準が異なることをいう。
VII
せい【成】
五胡十六国の一。 氐(テイ)族の李特が四川に建国(304-347)。 東晋に滅ぼされた。 成漢。 後蜀。
VIII
せい【所為】
ある(悪い)結果を生じた原因・理由。 ゆえ。 ため。

「失敗したのも君の~だ」「年の~か目がかすむ」「失敗を人の~にする」「気の~」

IX
せい【斉】
(1)周代の侯国。 周の武王により呂尚(太公望)が封ぜられた国((?-前379))。 今の山東省の地。 桓公の時, 春秋時代最初の覇者となったが, のち重臣の田氏に滅ぼされた。
(2)戦国七雄の一。 田氏が{(1)}を滅ぼし, 周王より諸侯に封じられて成立((前386-前221))。 秦に滅ぼされた。 田斉(デンセイ)。
(3)南朝の一王朝。
南斉
(4)北朝の一王朝。
北斉
X
せい【星】
二十八宿の一。 南方の星宿。 星宿。 ほとおりぼし。
XI
せい【正】
(1)ただしいこと。 まちがいのないこと。
「~は邪を制す」
(2)主となるもの。 正式なもの。
「契約書は~と副と二通要する」
(3)長。 主任。

「検事~」

(4)〔数〕 ある数がゼロより大きいこと。 プラス。
(5)イオン・帯電体などの電荷がプラスであること。 プラス。 陽。
(6)弁証法論理における判断の定立。
(7)数の単位。 澗(カン)の一万倍, すなわち一〇の四〇乗。 [塵劫記]
XII
せい【生】
※一※ (名)
(1)生きていること。

「~の喜び」「~を営む」

(2)生命。 いのち。

「~を全うする」

(3)〔哲・宗〕
〔(ドイツ) Leben〕
個体が生命をもち活動すること。 また, その体験としての生活。 肉体から離れた霊魂そのものを生とする宗教的考え方は, 今生・他生・永生などの観念のもととなり, 生を自然とは異なった非合理なものと捉えることから, 生気論や生の哲学が主張される。
※二※ (代)
一人称。 男子が自らをへりくだっていう語。 小生。

「~の愚考するところ」

※三※ (接尾)
男子が自分の名に付けて, へりくだる意を添える。 多く手紙などで用いられる。

「青木~」

~ある者は必ず死あり
〔揚子法言(君子)〕
生命ある者は必ず死ぬ時が来る。 生命は永遠のものではない。
~は難(カタ)く死は易(ヤス)し
苦しみに耐えて生きていくことは, 苦しみを我慢せず死ぬことよりむずかしい。
~は寄(キ)なり、死は帰(キ)なり
〔淮南子(精神訓)〕
人は天地の本源から生まれて, しばらく仮の宿りであるこの世に身を寄せているにすぎないのであって, 死ぬことは元の本源に帰ることである。
~は死の始め
この世に生まれた時, すでにやがて来るべき死への道が始まっている。
~を享(ウ)・ける
生まれる。 誕生する。

「この世に~・ける」

~を偸(ヌス)・む
〔「李陵(答蘇武書)」「楚辞(卜居)」〕
死すべき命をながらえて生きる。 恥をしのんで生をむさぼる。
~を視(ミ)ること死の如(ゴト)し
〔列子(仲尼)〕
生死を超越して天命に従う。
XIII
せい【精】
※一※ (名)
(1)生物の根元にあるもの。 たましい。 精霊。 多く人間以外の霊魂についていう。 スピリット。

「木の~」「森の~」

(2)生命の根本にある力。 心や体に備わる力。 精力。

「~を入れる」「~がつく」「~も根もつき果てる」

(3)まじりけのないもの。
(4)精液。 [日葡]
※二※ (形動)
細かくゆきわたっているさま。

「文章の愈々~なること/日本開化小史(卯吉)」

~が出る
よく励み働く。

「よく仕事に~出ますね」

~を出・す
一生懸命物事をする。

「勉強に~・す」

~を励ま・す
力を尽くしてつとめ励む。 精励する。
XIV
せい【聖】
※一※ (名)
(1)(ア)ひじり。 聖人。 (イ)
〔Saint〕
聖人の名に付ける語。

「~ヨハネ」

(2)非日常的で冒しがたい宗教独自の価値。 神聖。 日常的・一般的現象の価値である「俗」と対置される。
(3)清酒。 中国で濁酒を「賢」というのに対していう。
※二※ (形動)
けがれがなく, 清らかで尊いさま。

「~なる土地」

XV
せい【背・脊】
身のたけ。 身長。 せ。

「~くらべ」

XVI
せい【製】
作られたものであること。 作。

「名匠の~になる刀剣」「鋼鉄~」

XVII
せい【静】
静かなこと。 動かないこと。

「~と動」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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